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惨劇【2】

2008.08.27.Wed
前回までのあらすじ

もはや家畜と化した上司を後部座席に放り込み、コンビニを後にした。
もう十分遅いし、飛ばしていけば15分くらいで着くはずだった。
しかし、車を汚されるのだけは避けたかったので、急ブレーキをかけなくてもよいよう、時速40kmくらいでトロトロと進んでいった。

しばらくすると、ヤツの携帯が鳴った。
きっと奥さんからだ…。
帰るって連絡してから、1時間は経ってるからなあ。

ヤツが電話に出ると、奥さんの声が運転席まで聞こえてきた。
そりゃあ怒るよねえ…。
しかしヤツはほとんどロレツが回っておらず、何を言っているのかさっぱり分からなかった。

と、突然ヤツが電話をわたしの耳元に押し当ててきた。
代わりにしゃべれというのだ。
びっくりして振り向くと、ヤツのデカい顔が至近距離に

今吐かれたら困る~

「ちょっとー!危ないじゃないですか!
おとなしく座っててくださいよ!」

とヤツを突き飛ばし、「すみませんすみません」と電話に出ると、
「本っっっ当に申し訳ありませんっ!」と奥さんの声が聞こえてきた。
受話器に向かって頭を下げているのが、目に見えるようだった。

気の毒な奥さん…
なんでこんなブタと結婚しちゃったんだろ…

「今、○○交差点まで来ました。
あと10分以内には着くと思います」
「すみません、よろしくお願いします」

そして、交差点を曲がったのだが、その遠心力が引き金になったのか、

「うえっぷ」
ビチビチビチビチ…


ああー
ついに恐れていた事態が~
pen1_02.gif


一刻も早くコイツを車から引きずり下ろさなければ。
さっきまでの超安全運転とはうってかわり、アクセルが床につくまで踏み込んで、自宅へと急いだ。
車にはカイシャ名が入ってるけど、もうそんなのかまってられない!

家に着くと、奥さんがすぐ出てきてくれた。
「すみませんでした…ほら、アナタ、降りて」
「やだっ!降りない」

コイツ、降りたら奥さんに怒られると思ってるんだな。
しかしそうはイカン。早くわたしから離れてくれ。

「ねえ、送ってきてもらったんだよ。分かる?
お礼言ったの?」

お、奥さん…
なんでこんなブタにそこまで優しくできるんですか…

ま、お礼とかいいから早く降りてくれよ~
奥さんとわたしと2人で、ぬるぬるする腕をつかんで、とりあえず引きずり出した。
それから、奥さんは汚れたマットを庭の水道で洗ってくれた。
幸いなのか、ヤツの最後の良識なのか分からないが、たまたまほとんど靴の中に吐いたらしく、シートは無傷だったのだ。
奥さんが洗ってくれたおかげで、においはともかく、見た目にはほとんど分からないくらいになった。

ありがとう、奥さん。
後光が射して見えます~

それから、嫌がるブタを何とか家の中に入れ、出発した。
それが、既に23時。

そのあと、カイシャに着いてから、守衛さんに手伝ってもらって、車を掃除した。
そして、握力がなくなるまでファ●リーズを吹き(なぜか職場にあったんだなこれが)、窓を全開にして、車庫に止めた。
それから職場の自分の席に戻ったのが、24時30分。

うちに帰ったのは26時を過ぎていた。

続く

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