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惨劇【1】

2008.08.27.Wed
仕事でガイジンとの宴会に出なければならず、郊外の温泉に上司と行った。
荷物もあったので、わたしはカイシャの車で行き、全然飲まなかった。
しかし、上司はなぜかベロベロに酔っ払ってしまい、わたしが自宅まで送ることにした。

出席者には上司のキャラクターは大ウケで、みんなホテルの玄関まで送ってくれた(他のみんなは泊まり)。
上司も「ありがと!ありがと!」と満面の笑みで、調子よくみんなと握手していた。

しかし、車の後部座席に座った瞬間、ヤツは不機嫌に黙り込んでしまった。
(イカンイカン、既に「ヤツ」呼ばわり)
「大丈夫ですか?気分悪くないですか?水とか飲まなくていいですか?どこかで車を止めなくていいですか?」
とチョー気を遣って話しかけているのに、ウンともスンとも言わない。

それどころか、
「バカっ!オマエは生意気だ!」
と鼓膜が破れそうな声で怒鳴り出した。

送ってやってんのになんだその態度は!上司といえども暴言は許さん!
「バカはそっちでしょ!イヤなら降りろ!」
「…」
あり?おとなしくなったぞ。

しかし、しばらくすると、また
「オレはオマエが気に入らない!」
とかなんとか騒ぎ出した。
よく聞いていると、別の女性の同僚とわたしを勘違いしているようだ。
全くしょうがないなあ。

ちょっと落ち着かせようと思い、コンビニに寄って水を飲ませることにした。
「水買ってすぐ戻ってきますから、車で待っててくださいね」

そして店内に入り、急いで職場に電話をかけた。
で、ヤツの自宅の電話番号を聞き出し、それから奥さんに電話した。
「ご自宅まで送ろうと思うんですけど、どうやって行けばいいですか?」
「すみません、ご迷惑おかけして…」
「いえいえ、こちらこそご連絡が遅くなってすみません」

それから水を買って外に出ると、ヤツは勝手に車から降りて、駐車場に座り込んでいた。
「はい、水買ってきましたよ」
でも、ヤツはすっかり酩酊していて、口までペットボトルを近づける前に傾けてこぼしてしまい、服がびしょぬれになった。
「ちょっと!大丈夫ですか?気持ち悪いんですか?トイレ行かなくていいですか?」

すると、ヤツは瞳孔の開き切った半眼でこちらを見ながら
「オレはオマエが好きだ~~~」
と腕をつかんできた。

ひいっ

さらに恐ろしいことに
「キスしていいか~~~」
相当気持ち悪いのか、口が泡だらけだった。

もはや人間ではなく、宮崎駿のアニメに出てきそうな別の星の生き物のようだった。
怖いー!怖すぎるー!

「ちょっと、やめてくださいよっ!それ以上近づいたら人事課にチクりますよ!」

ドンっ(突き飛ばす音)
ゴンっ(元気よく頭を打った音)

「あーっ、すぃませんすぃません!大丈夫ですか?」
「いたーい」
自業自得で正当防衛なのに(?)、ヤツは大声で泣き始めた。

わたしは慌てて倒れたヤツの腕をつかんで起こそうとしたが、なぜか腕がヌルヌルしていてうまくつかめず、
(それに太っているので)
全然起こせなかった。

ずっとやり取りを見ていたらしいコンビニの客が見かねて、車に乗せるのを手伝ってくれることになった。
そして、店内から店員を呼んできて、男2人がかりでヤツを後部座席に押し込んだ。
捕獲された猛獣のように、暴れる暴れる…わたしはやり方を知らなかったのだが、手伝ってくれた客がチャイルドロックをかけてくれた。

あ、ちなみに、その車にはうちのカイシャの名前が入ってました…。

続く

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